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目頭切開を検討している方のなかには、「傷跡はどのくらい残るの?」「赤みや盛り上がりが消えないって本当?」と不安になっている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、目頭切開後の傷跡がどのくらいで目立たなくなるのかをはじめ、線状の傷やケロイド、凹みなどが残ってしまった場合の対処法についても解説します。
術後の傷を早く治すためのセルフケア方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目頭切開とは

目頭切開は、目頭部分にある「蒙古ひだ」と呼ばれる皮膚の膜を切開・切除することで、目の横幅を広げる美容整形手術です。目頭切開をすることで、目を大きく見せたり、離れ目を改善したりする効果が期待できます。
目頭切開の術式には、主にZ法、W法、リドレープ法などがあり、傷跡の残り方やダウンタイムの長さなどが異なります。抜糸は術後から約一週間ほどで行われ、傷跡は術後数週間~数ヶ月かけて落ち着くことが一般的です。
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目頭切開でできる可能性のある傷跡

目頭切開によって生じる可能性のある傷跡には、主に次のようなものがあります。
- 線のような傷跡
- ミミズ腫れやケロイドのような盛り上がり
- 目頭にできる白い点
それぞれの特徴と対処法について詳しく見ていきましょう。
線のような傷跡
目頭切開は、メスによる切開をともなう手術であるため、線状の傷跡がうっすら残る場合があります。ただし、こうした線状の傷は、術後半年ほどで赤みが引き、目立たなくなるケースがほとんどです。
最終的な仕上がりは医師の技術力に大きく左右されるため、症例写真を丁寧に見せてくれるクリニックや、カウンセリングでリスクまで説明してくれるクリニックを選ぶと安心です。
ミミズ腫れやケロイドのような盛り上がり
傷が治る過程でコラーゲンが過剰に生成されると、ミミズ腫れやケロイドのように傷跡が盛り上がることがあります。とくにケロイド体質の方や、術後のケアが不適切な場合に起こりやすい症状です。
さらに、傷口を頻繁に触る、紫外線を浴び続けるといった行為も炎症を悪化させ、傷跡の盛り上がりを引き起こす原因となります。基本的には時間とともに落ち着きますが、盛り上がりが長期間続く場合は医師の診察を受けることがおすすめです。
ただ、目元は、身体にできるようなケロイドが起こる可能性は低いため、過度に心配する必要はありません。ケロイド体質の方は、肥厚性瘢痕というやや目立つ傷はできやすいものの、時間経過とともに改善を期待できます。
目頭にできる白い点
目頭切開の術後、目頭に小さな白い点があらわれることがあります。これは主に、「成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)」や「稗粒腫(はいりゅうしゅ)」と呼ばれるものが原因です。
成熟瘢痕は傷が治癒したあとに皮膚が白く変色する現象で、ヤケドや外傷と同じように、時間とともに薄れていくこともありますが、残ってしまうケースが多いでしょう。
一方、稗粒腫は皮脂腺の詰まりによってできる白い粒状のできもので、術後の腫れや縫合糸の影響によってあらわれることがあります。
どちらも痛みやかゆみはなく健康への影響もありませんが、見た目が気になる場合は、美容クリニックでレーザーや針による処置を検討することも可能です。
目頭切開の術式と傷跡の残りやすさ

ここからは、目頭切開の主な術式と、それぞれにおける傷跡の特徴や残りやすさについて紹介します。
目頭切開の術式には、主にW法やZ法、リドレープ法などがあり、それぞれ下記の表のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | |
W法 | ・変化を大きく出せる ・後戻りしにくい | ・傷が大きくなることがある ・目頭が丸くなることがある ・皮膚切除するため元に戻しにくい |
Z法 | ・綺麗な三角形の目頭にしやすい ・後戻りしにくい ・皮膚を切除せずに入れ替える方法なので、元に戻しやすい ・目と目の距離を近づけやすい | ・蒙古ひだが強い方で変化を大きくする場合、傷跡が大きくなることがある |
リドレープ法 | ・傷跡が目立ちにくい ・自然な変化になる | ・変化量が少ない ・目頭が丸くなることがある ・目頭の下ラインの傷が硬くなりやすい |
それぞれの術式の特徴について、詳しく見ていきましょう。
W法
W法は、目頭をW字型に切開して皮膚を一部切除し、目頭を開く方法です。蒙古ひだが強く張っている方や、はっきりとした変化を求める方に向いており、後戻りしにくい点もメリットです。
一方で、皮膚を切除するため元の状態に戻しにくく、術後のダウンタイムが比較的長めになる傾向があります。傷跡もW字状に残ることがあり、1ヶ月ほどは赤みや線が目立つこともありますが、3〜6ヶ月かけて徐々に落ち着いていきます。
Z法
Z法は、目頭の皮膚をZ字状に切開して入れ替えることで、蒙古ひだを自然に開く術式です。皮膚を切除しないため元に戻しやすく、傷跡も比較的目立ちにくい点が特徴です。
ダウンタイムも短めで、術後一週間ほどで腫れが引き、基本的には1ヶ月ほどでメイクでカバーできる状態になるでしょう。
切開による変化の程度は控えめであるため、大きな変化を求める方には向かないかもしれませんが、ナチュラルな仕上がりを希望する方には適した術式といえるでしょう。
当院でも、目頭切開は主にZ法を採用しており、必要に応じて逆Z法による修正にも対応できるようにしています。
リドレープ法(韓国式目頭切開)
リドレープ法は、皮膚を切除せずに折りたたむように再配置する術式で、韓国を中心に人気のある方法です。術後の腫れや内出血が少なく、傷跡も目立ちにくいとされています。
ただし、変化の程度が小さく、時間の経過とともに元の状態に戻る後戻りが起こる可能性があります。自然な印象を保ちつつ、傷跡をできるだけ残したくない方に適していますが、しっかりとした変化を求める方は他の術式と比較検討することがおすすめです。
目頭切開の傷跡はいつ消える?

目頭切開後の傷跡が完全に目立たなくなるまでには、一般的に3〜6ヶ月ほどかかるとされています。
術後一週間ほどは赤みや腫れ、内出血が強く現れ、見た目の変化が最も気になる時期です。抜糸は術後から一週間ほど経過したころに行われ、その後は徐々に腫れが落ち着いていきます。
1ヶ月後には赤みや傷跡も薄くなり、メイクでカバーできる状態になることが多いでしょう。
個人差はありますが、3〜6ヶ月ほどで白っぽい線状の傷跡となり、1年後にはすっぴんでもほとんど気にならない程度まで落ち着くケースが主です。
目頭切開の傷跡をきれいに治すための注意点

ここからは、目頭切開の傷跡をきれいに治すための具体的な注意点について紹介します。
- 傷跡に触れない
- 医師の指示通りに処方薬(軟膏・クリーム)を使用する
- 紫外線を避ける
傷跡をなるべく早く治したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
傷跡に触れない
術後の傷口はとてもデリケートな状態です。無意識に目元をこすったり圧迫したりすることで、炎症の悪化や色素沈着の原因になることがあります。
また、切開部分が気になっても、むやみに触らないことが大切です。ケアの際は清潔なガーゼや綿棒を使用し、直接手で触れないようにしましょう。
医師の指示通りに処方薬(軟膏・クリーム)を使用する
手術後に処方される軟膏やクリームには、傷の炎症を抑えたり感染を予防したりする成分が含まれています。傷をきれいに早く治すために、医師の指示通りのタイミングや回数、量を守って使用しましょう。
軟膏やクリームを塗る際は、必ず手を洗い、清潔な状態で行うようにしてください。万が一、赤みや腫れが長引いたり、かゆみが出た場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。
紫外線を避ける
目頭切開後の皮膚は非常に敏感なため、紫外線の影響を受けやすくなります。紫外線が当たることでメラニンが過剰に生成され、色素沈着を引き起こしやすくなるほか、炎症を長引かせる原因にもなります。
とくに、術後3ヶ月ほどは紫外線対策を徹底しましょう。外出時にはサングラスや帽子、日傘を活用し、抜糸後は傷跡にも使える日焼け止めを塗ると安心です。紫外線を避けることで、傷跡の色や形が残りにくくなり、より自然な仕上がりが期待できます。
目頭切開の傷跡を目立ちにくくするコツ

目頭切開の傷跡を目立ちにくくするためには、まず第一に、術後のケアが重要です。術後に処方された軟膏や内服薬は正しく使用し、傷口は常に清潔に保ちましょう。
術後の傷跡が気になる間は、メイクでうまくカバーすることも可能です。赤みが気になる場合は、グリーン系のコントロールカラーを下地に使い、その上からコンシーラーを薄く重ねると自然に仕上がります。メイクは通常、抜糸の翌日から可能です。
また、大きめのフレームのメガネを使用することで、傷跡を目立ちにくくすることもできます。しっかりとケアをしながら、上手にカバーして過ごしましょう。
目頭切開の傷跡が残った場合の対処法

目頭切開の術後に、思ったように傷跡が改善されない場合や、ケロイド・色素沈着といったトラブルが起きた場合は、医療的な対処が必要になることがあります。代表的な治療法としては、次のようなものがあります。
- レーザー治療
- ステロイド注射
- 再手術
それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。
レーザー治療
傷跡の赤みが残ってしまった場合や、肌の凹凸やざらつきが気になる場合には、レーザー治療によって皮膚の再生を促すことができます。
たとえば、フラクショナルレーザーは凹凸をなめらかに整えるのに有効で、IPL(光治療)は茶色っぽい色素沈着に対して効果が期待できます。
こうした治療は、術後から半年以上経ち、傷跡が安定してから行うのが一般的です。複数回の施術が必要になるケースも多いため、事前のカウンセリングでスケジュールや費用の確認をしておきましょう。
ステロイド注射
目頭切開後に、傷跡がケロイドのように盛り上がってしまった場合には、ステロイド注射による治療が行われることがあります。この注射は、傷が治る際にできる組織の過剰な増殖を抑え、盛り上がりを平らに整える効果があります。
副作用として、皮膚が薄くなったり、血管が浮き出たりするリスクもあるため、実績のある医師のもとで治療を受けることが大切です。
再手術
レーザー治療やステロイド注射などの方法で改善が見込めない場合は、再手術をする選択肢もあります。
目立つ傷跡や深い凹み、左右差などが気になる場合には、傷跡の切除と再縫合といった方法で仕上がりを整えることが可能です。再手術は、初回の術後から半年以上経過し、組織が安定したタイミングで行うのが基本です。
目頭切開を任せる医師選びで後悔しないためには?

目頭切開の仕上がりや傷跡の目立ちにくさは、担当する医師の技術によって大きく左右されます。
理想の目元を実現し、傷跡のリスクを最小限に抑えるためにも、次の3つのポイントを抑えておきましょう。
- 目頭切開の症例数や経験が豊富な医師を選ぶ
- 症例写真の傷跡を確認する
- 口コミや評判を確認する
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
目頭切開の症例数や経験が豊富な医師を選ぶ
目頭切開には高い技術を要するため、豊富な経験をもつ医師に依頼することが大切です。とくに、形成外科専門医や日本美容外科学会認定医などの資格をもつ医師は、安定した技術力が期待できるでしょう。
熟練の医師であれば、蒙古ひだの状態や目のバランスを的確に見極め、患者に合った術式を提案してくれるため、より自然で満足のいく仕上がりが期待できます。
症例写真の傷跡を確認する
症例写真は、医師の技術力を判断するための重要な材料です。とくに「術直後」「1ヶ月後」「3ヶ月後」といった経過写真があると、傷の治り方や最終的な見た目を具体的にイメージしやすくなります。
傷跡の赤みが引いて自然に見える症例が多い医師は信頼度が高く、反対に傷の盛り上がりや左右差などが目立つ写真が多い場合は注意が必要です。写真が加工されていないかや、自然なものかどうかも確認しましょう。
口コミや評判を確認する
口コミや評判も、医師やクリニックを選ぶ際の重要な判断材料です。
口コミでは、技術面に加えて、カウンセリングの丁寧さや術後のフォロー体制、スタッフの対応なども確認できます。
SNSや美容系口コミサイトなどの複数の情報源を参考にし、総合的に判断しましょう。
目頭切開なら⽬元施術のプロフェッショナル「Another clinic」へ

目頭切開は、術式の選び方や術後のケアによって、傷跡の残り方や治り方が大きく異なります。一般的には、赤みや腫れが引くまでに数週間、傷跡が完全に目立たなくなるまでには半年~1年ほどかかるとされています。
傷跡をできるだけきれいに治すには、傷に触れないことや、処方薬の適切な使用などが大切です。万が一、傷跡が残った場合でも、レーザー治療やステロイド注射、再手術といった医療的な対処法があります。
施術の効果を最大限に引き出し、傷跡を最小限に抑えるためには、経験豊富な医師に任せることが重要です。
東京・銀座にある「Another clinic(アナザークリニック)」は、目元の整形に特化した美容クリニックです。理想の目元を手に入れたい方は、ぜひ下記のカウンセリングフォームからお気軽にお問い合わせください。
日本大手の美容外科クリニックで院長を務め、クリニック内ランキングでは目元切開の分野において、全国エリア症例数No.1を獲得しておりました。
どんなことでもお気軽にご相談ください。
経歴
- ⽇本⼤学医学部 卒業
- 社会医療法⼈社団 順江会 江東病院 初期臨床研修
- 順天堂⼤学医学部 形成外科学講座 ⼊局
- 湘南美容クリニック ⼊職
- 池袋⻄⼝院・東⼝院、横浜院に勤務
- 湘南美容クリニック宇都宮院院⻑就任
- 湘南美容クリニック表参道院院⻑就任
某⼤⼿美容クリニックランキング
- 『たれ⽬形成』2022上期/2022下期/2023上期症例数全国No.1
- 『⽬尻切開』2022上期/2022下期/2023上期症例数全国No.1
- 『全切開⼆重』2022下期/2023上期症例数東京No.1
- 『⽬頭切開』2022下期/2023上期症例数東京No.1
所属学会
- 日本美容外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本先進医療医師会会員