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クマは、目の下の影や色素沈着、血行不良によって起こります。一方、涙袋は目の下のふくらんだ部分を指し、目を大きく見せるのが役割です。
鏡を見るたび「目の下のふくらみ、これってクマ?それとも涙袋?」と迷っていませんか?
この記事では、クマと涙袋違いの見分け方から、青クマ・茶クマ・黒クマの特徴を解説します。
適切な判断ができるようになれば、あなたも理想の目元を手に入れて、自信を持って毎日を過ごせるでしょう。
クマと涙袋の違いとは?見分け方も紹介

ここでは、クマと涙袋の基本的な違いから具体的な見分け方まで詳しく解説します。
- 涙袋ができる理由
- クマができる原因
- クマと涙袋の見分け方
涙袋ができる理由
涙袋は、目の周りを囲む眼輪筋(がんりんきん)という筋肉の収縮によって形成される自然なふくらみです。
眼輪筋は表情筋のひとつで、笑ったり目を細めたりすると、下まぶたのキワに沿って幅5mm〜8mm程度のふくらみが現れます。
涙袋は若々しく魅力的な印象を与える要素として、メイクで強調されることが多いです。
また、加齢や筋肉の衰えで目立たなくなると、美容医療によって再形成する施術も人気があります。
涙袋は若々しく魅力的な印象を与える要素として、多くの人に好まれています。
クマができる原因
クマは血行不良、色素沈着、皮膚のたるみという3つの主要な原因によって発生し、それぞれ異なる対処が必要です。
目元の皮膚は非常に薄く、血管や筋肉の状態、色素沈着の程度、皮膚の構造的変化が透けて見えやすい部位です。
以下に、それぞれのクマの特徴と原因をまとめます。
種類 | 原因 | 見た目の特徴 |
青クマ | 血行不良 | 青黒く見える |
茶クマ | 色素沈着(摩擦・紫外線など) | 茶色く見える |
黒クマ | 皮膚のたるみや眼窩脂肪の突出 | 影のように暗く見える |
まず自分のクマの原因を正しく把握することが重要です。
血行不良による青クマ
青クマは目の周りの血行不良によって、皮膚の薄い部分から青黒い血管が透けて見える状態です。
主な原因には、睡眠不足、疲労、冷え、長時間のPC・スマホ作業による眼精疲労などがあります。
これらの要因で目の周囲の血流が滞り、酸素不足になった静脈血が青黒く見えるようになります。
青クマの特徴は以下のとおりです。
- 指で下まぶたの皮膚を軽く引っ張ると色が薄くなる
- 寝不足の翌日に特に目立つ
- 温めると一時的に改善する
青クマは生活習慣の改善で比較的改善しやすいタイプで、質の良い睡眠を心がけ、適度な運動や目元を温めるケアを取り入れると効果的です。
また、ビタミンKやEを含むアイクリームの使用や、マッサージで血行を促進することも有効です。
色素沈着による茶クマ
茶クマは、皮膚にメラニン色素が沈着することで茶色く見える状態です。
紫外線ダメージ、目をこする癖、メイク落としの摩擦、アレルギーによる炎症などが主な原因です。
これらの刺激が継続すると、皮膚を守ろうとしてメラニン色素が過剰に生成され、沈着してしまいます。
茶クマの特徴は以下のとおりです。
- 指で皮膚を引っ張っても色が変わらない
- シミのような茶色い変色が見られる
- アイメイクを落とすときに強くこすっている
- 花粉症などで頻繁に目をこする
茶クマの改善には、メラニンの生成を抑制したり、メラニンの元となる細胞を減少させることができるハイドロキノンを塗布することで色素沈着を改善することが期待でき、美白効果のあるビタミンC誘導体やトラネキサム酸を含む化粧品の使用も有効です。
さらに、紫外線対策を徹底し、摩擦を避けたクレンジング方法に変えることも大切です。
色素沈着が深い場合は、美容皮膚科でのレーザー治療をおすすめします。
皮膚のたるみによる黒クマ
黒クマは、加齢による皮膚のたるみや眼窩脂肪の突出により、目の下に影ができて暗く見える状態です。
加齢に伴って皮膚のコラーゲンが減少するとたるみが生じ、眼窩脂肪が前方に押し出されて目袋が形成されます。
黒クマの特徴は、以下のとおりです。
- 上を向くと影が消える
- 無表情でも常にふくらみ(目袋)がある
- ファンデーションやコンシーラーで隠しにくい
- 年齢とともに目立つようになる
黒クマは構造的な問題であるため、セルフケアでの改善には限界があります。
美容外科でのクマ取りやリジュラン注射、ヒアルロン酸注入などの治療が有効とされており、専門医による診察と治療が必要です。
クマと涙袋の見分け方
クマと涙袋は、以下の3つの簡単なセルフチェックで見分けられます。
- 自然光の下で、スマホのフラッシュを使って上向き・正面・下向きの3方向から撮影し、色の変化を確認する
- 指で下まぶたを軽く引き下げ、色や影の変化を見る(色が薄くなれば青クマ、変わらなければ茶クマの可能性)
- 鏡を持って上を向き、影が消えるか確認(影が消えれば黒クマの可能性)
一方、涙袋は軽く微笑んだり目を細めたりしたときに、下まぶたの際にぷくっと盛り上がる部分として現れます。涙袋は眼輪筋の収縮による自然な現象であり、無表情のときには目立ちにくいです。
上記のセルフチェックを活用することで、自分の目元の状態を正しく把握し、適切なケア方法を選択することが大切です。
涙袋があることのメリット

涙袋があることで、以下のような印象の変化を得られます。
- 目が大きく立体的に見える
- 若々しく優しい印象を与える
- 中顔面が短く見えることで小顔効果を期待できる
それぞれ、紹介していきます。
目が大きく立体的に見える
涙袋があると目元が立体的になり、目が大きく魅力的に見える効果があります。
ふくらみが目元に陰影を作り出し、目の縦幅を視覚的に拡張することで、以下のようなメリットがあります。
- 平坦な目元に比べ、陰影が生まれて立体感が増す
- 目の縦幅が広がって見えるため、目が大きく見える
外科的涙袋形成は美容外科でも人気の施術となっており、美容皮膚科ではヒアルロン酸を注入して形成する方法がよく選ばれています。
若々しく優しい印象を与える
涙袋は眼輪筋の収縮によって形成されるため、筋肉が発達している若々しい状態のサインとされています。
加齢によって筋肉が衰えると、皮膚がたるみ、涙袋が目立たなくなっていきます。
涙袋がもたらす印象の変化は以下のとおりです。
- 目元が柔らかく見え、優しそうな印象になる
- 笑顔がより親しみやすく見える
- 表情筋の動きが豊かに見え、感情表現が豊かに見える
中顔面が短く見えることで小顔効果を期待できる
涙袋があることで、中顔面の長さが視覚的に短縮され、顔全体のバランスが整い、小顔効果が期待できます。
下まぶたにふくらみがあることで、目元の位置が下方に拡張されたように見え、目と鼻の間の距離が短く感じられます。
中顔面が短く見えることで得られるメリットは、以下のとおりです。
- 顔全体がコンパクトに見える
- 目元の位置が下がって見え、顔の重心が下がり理想的なバランスに近づく
- 顔の黄金比に近づき、整った印象を与える
さらに、目元に視線が集中することで、顔の他の部分が目立ちにくくなり、全体としてバランスの取れた印象になります。
涙袋が目立ちすぎるデメリット

涙袋が過度に目立つことで生じるデメリットは、以下の通りです。
- ふくらみ過ぎると疲れた印象になる
- メイクが崩れやすく影になりやすい
- 加齢でたるみが強調される
ふくらみ過ぎると疲れた印象になる
涙袋が過度にふくらみすぎると、目元が腫れぼったく見え、疲れた印象や不健康な印象を与えてしまいます。
自然な涙袋は、眼輪筋の適度な収縮によって形成される5mm〜8mm程度のふくらみです。
しかし、ヒアルロン酸注入などの美容外科施術で必要以上にふくらませると、不自然な仕上がりになることがあります。
主に以下のような見た目の変化が問題となります。
- むくみや腫れのように見える
- 涙袋と目袋の境界が不明瞭になり、老けた印象を与える
- 表情筋の動きを妨げ、無表情でも常にふくらんで見える
「ナメクジのような不自然なふくらみになった」「疲れて見えるようになった」といった失敗例もあり、ヒアルロン酸溶解注射による修正が必要になるケースもあります。
メイクが崩れやすく影になりやすい
涙袋が過度に目立つと、メイクが崩れやすくなり、影の影響で目元の印象が悪く見えることがあります。
ふくらみが大きすぎると、下まぶたの凹凸にファンデーションやアイシャドウが溜まりやすくなり、メイクがよれやすくなります。
特に、ヒアルロン酸注入でふくらみすぎた場合や、注入層が適切でない場合に起こりやすいです。
加齢でたるみが強調され
涙袋が過度に目立つと、加齢による皮膚のたるみが強調され、目元の老化が目立ちやすくなるリスクがあります。
ふくらみが大きすぎると、その重みで下まぶたの皮膚に負担がかかり、たるみの進行が早まる可能性があるでしょう。
以下のような問題が将来的に起こりやすくなります。
- ヒアルロン酸のふくらみにより皮膚が伸び、吸収後にたるみが残る
- 年齢を重ねることで、涙袋が目袋のような老けた印象に変わる
- ヒアルロン酸の繰り返し注入で、皮膚の弾力性が低下する
クマを改善する方法とは?美容施術を紹介

ここでは、クマを根本的に改善する美容外科施術について詳しく解説します。
クマを改善する美容施術は、主に以下の3つです。
- クマ取り
- リジュラン注射
- ヒアルロン酸
クマ取り
クマ取り(経結膜脱脂術)は、黒クマや目袋の原因となる眼窩脂肪を除去し、構造的な問題を根本から解決する美容医療のひとつです。
黒クマは、加齢によって眼窩脂肪が前方に突出することで影が生じ、目の下が暗く見える状態です。
この手術では下まぶたの裏側(結膜側)から脂肪にアプローチするため、皮膚表面に傷が残らず、自然な仕上がりが期待できます。
以下に、施術の特徴や適応についてまとめます。
項目 | 詳細 |
症状 | 黒クマ・赤クマ(影が目立つ、目袋がふくらんでいる) |
判断の目安 | 上を向くと影が消える/無表情でもふくらみがある |
ダウンタイム | 5日〜2週間(腫れ・内出血の可能性あり) |
費用相場 | 約20〜40万円 |
効果の持続 | 半永久的(脂肪は基本的に再生しない) |
涙袋を残したい場合は、技術的に難易度が高くなるため、形成外科専門医による繊細な施術が求められます。
医師の資格や症例写真を確認し、信頼できるクリニックで丁寧なカウンセリングを受けることが重要です。
リジュラン注射
リジュラン注射は皮膚の再生を促進し、目元の質感改善やクマの軽減が期待できる注射治療です。
この治療は、皮膚の修復力を高めることで、特に青クマや茶クマ(軽度)の色調改善に効果がある可能性があると考えられています。
以下に、リジュラン注射および類似治療の基本的な情報をまとめます。
適応 | 効果・特徴 |
青クマ、茶クマ(軽度)、細かいシワ | 皮膚再生、色調改善、ハリの向上 |
ダウンタイム | ほぼなし〜数日 |
費用相場 | 5〜15万円/本 |
持続期間 | 6ヶ月〜1年程度 |
リジュラン注射の効果や適応は症状によって異なるため、美容皮膚科や美容外科の専門医に相談することが大切です。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸注入は、凹んだ部分を持ち上げることで、軽度〜中度の黒クマや青クマの改善に効果がある治療法です。
ヒアルロン酸は体内に元々存在する保湿成分であり、注入により皮膚の凹凸をなだらかにし、影を軽減する働きがあります。
注射による治療のため、メスを使わずダウンタイムが少なく、日常生活への影響も最小限です。
以下に、ヒアルロン酸注入に関する基本情報をまとめます。
適応 | 黒クマ(軽度)、青クマ(凹みが原因のもの) |
効果 | 皮膚の凹みを持ち上げ、影や血管の透けを軽減 |
ダウンタイム | ほぼなし〜数日 |
費用相場 | 5〜10万円/本 |
持続期間 | 6ヶ月〜2年 |
ただし、注入量や層を誤ると、チンダル現象(青白く透ける)や過剰なふくらみが生じるリスクがあります。
そのため、目元への注入経験が豊富な医師を選び、少量ずつ丁寧に注入してもらうことが大切です。
万が一、不自然な仕上がりになった場合は、ヒアルロン酸溶解注射で修正することも可能です。
理想的な涙袋が作れる3つの方法

ここでは、涙袋が作れる美容施術を紹介します。
- 外科的涙袋形成を行う
- クマ取りを行う
- ヒアルロン酸を注入する
外科的涙袋形成を行う
外科的涙袋形成は、眼輪筋を調整することで、自然で持続的な涙袋を作る施術です。
一般的な方法には、眼輪筋オーバーラップ法や埋没式涙袋形成法がありますが、ふくらみがはっきりと出にくい場合があります。
当院では、筋肉構造と表情の動きを細かく分析し、立体感と自然さを兼ね備えた涙袋形成を行っております。
外科的涙袋形成の特徴は、以下のとおりです。
- 涙袋が目立たない・加齢で薄くなった方でも成形可能
- 表情筋と連動する自然な動きが再現できる
- ヒアルロン酸注入よりも長期的な効果が期待できる
目元の印象を変えたい方は、無料カウンセリングにて最適なプランをご提案いたします。
症例写真も多数ご用意しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
クマ取りを行う
クマ取り(経結膜脱脂術)を適切に行うことで、黒クマを解消すると同時に、相対的に涙袋を目立たせる効果が期待できます。
黒クマの原因である眼窩脂肪の突出(目袋)が涙袋の下に存在すると、涙袋の境界が曖昧になり、涙袋が目立ちにくくなります。
ただし、脂肪を取りすぎると目の下が凹んでしまうリスクがあるため、診察力や技術と経験が重要です。
ヒアルロン酸を注入する
ヒアルロン酸注入は、ダウンタイムが少なく手軽に涙袋を形成できる人気の治療法です。
ヒアルロン酸は体内に元々存在する成分で、下まぶたの適切な層に注入することで、自然なふくらみを作れます。
以下に、ヒアルロン酸注入による涙袋形成の基本情報をまとめます。
施術内容 | 詳細 |
治療法 | 注射によるヒアルロン酸注入(非外科的) |
費用相場 | 5〜10万円/本 |
持続期間 | 6ヶ月〜2年 |
メリット | ダウンタイムが短く、溶解注射で元に戻せる |
リスク | チンダル現象、過膨隆、不自然な仕上がり |
メスを使わないため日常生活への影響は少ない一方で、注入量や層が適切でないと「ナメクジのようなふくらみ」になるなど、見た目に影響を及ぼすリスクもあります。
施術前のカウンセリングでは、症例写真や注入方法について詳しい説明を受けるようにしましょう。
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クマと涙袋に関するよくある質問
ここでは、クマと涙袋に関するよくある質問を紹介します。
- クマ取りで涙袋は消える?
- クマ治療と涙袋形成を同時にできる?
クマ取りで涙袋は消える?
クマ取り(主に表ハムラ法)によって涙袋が消えるリスクはありますが、適切な施術を行えば涙袋を残すこと、むしろ目立たせることも可能です。
涙袋が消える主な原因は、以下の2つです。
- 表ハムラ法で余剰皮膚や眼輪筋が切除される、靭帯の構造が崩れる
- 術後1〜2週間のむくみにより、涙袋のラインが一時的に埋もれる
これらはあくまで施術の過程や術後経過によって起こる可能性のある変化であり、すべての症例に当てはまるわけではありません。
経験豊富な医師が、涙袋の構造を理解したうえで脂肪の量を適切に調整すれば、涙袋を残しながら黒クマを改善することは十分に可能です。
クマ治療と涙袋形成を同時にできる?
クマ治療と涙袋形成を同時に行うことは可能ですが、治療内容の組み合わせや順序について慎重な検討が必要です。
同時施術を行う際の検討ポイントは、以下のとおりです。
- ダウンタイムが重なることで回復に時間がかかる場合がある
- 術後の経過観察が複雑になり、腫れやむくみの原因が特定しづらくなる
- 涙袋形成を後回しにし、クマ治療の仕上がりを確認してから注入する方法もある
実際の美容外科では、黒クマの脱脂と涙袋のヒアルロン酸注入を同時に行う症例があると考えられますが、段階的に行うケースもあります。
クマを解消し可愛らしい涙袋を目指すには美容医療がおすすめ

目元の悩みを解決するには、まずクマと涙袋を正確に見分けることが重要です。
自然光の下で下まぶたを引き下げたり、上を向いたりするセルフチェックで、青クマ・茶クマ・黒クマのどれに該当するかを判定しましょう。
涙袋は目を大きく見せる美容効果がある一方で、クマは疲労感や老けた印象を与える原因となります。それぞれの状態に合った対処法を選ぶことが、若々しく魅力的な目元を保つために欠かせません。
セルフケアでは改善が難しい構造的な問題には、クマ取りやヒアルロン酸注入などの美容医療が効果的です。
当院では、目元施術のプロフェッショナルが患者様のなりたい目元のイメージを追求しています。
クマ取りや涙袋形成はもちろん、目頭切開や二重埋没など悩みにあわせた施術に対応しているので、目元のお悩みを抱えている方はぜひ以下のフォームからカウンセリングをお申し込みください。
日本大手の美容外科クリニックで院長を務め、クリニック内ランキングでは目元切開の分野において、全国エリア症例数No.1を獲得しておりました。
どんなことでもお気軽にご相談ください。
経歴
- ⽇本⼤学医学部 卒業
- 社会医療法⼈社団 順江会 江東病院 初期臨床研修
- 順天堂⼤学医学部 形成外科学講座 ⼊局
- 湘南美容クリニック ⼊職
- 池袋⻄⼝院・東⼝院、横浜院に勤務
- 湘南美容クリニック宇都宮院院⻑就任
- 湘南美容クリニック表参道院院⻑就任
某⼤⼿美容クリニックランキング
- 『たれ⽬形成』2022上期/2022下期/2023上期症例数全国No.1
- 『⽬尻切開』2022上期/2022下期/2023上期症例数全国No.1
- 『全切開⼆重』2022下期/2023上期症例数東京No.1
- 『⽬頭切開』2022下期/2023上期症例数東京No.1
所属学会
- 日本美容外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本先進医療医師会会員